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vol.64

ほんわかあったかい真鶴・湯河原特集

 立春を過ぎてなお寒さ厳しい日が続きますがお元気でお過ごしでしょうか?寒さを回避し神奈川を楽しむために、「かなたび」編集局は考えました。「そうだ!真鶴・湯河原に遊びに行こう!」と。気候も、温泉も、人も暖かく、気持ちよく過ごせた真鶴・湯河原の小旅行、みなさまもぜひお試しください。(2012年2月16日更新)

ピックアップ・スポット

三ツ石海岸 (みついしかいがん)

足柄下郡真鶴町真鶴

  • 写真・三ツ石海岸1

    秘境の雰囲気さえ漂う、真鶴半島の突端・三ツ石海岸。

  • 写真・三ツ石海岸2

    三ツ石海岸ならではの初日の出。

真鶴のシンボルともいえる、三ツ石海岸。
散策におすすめ

 三ツ石の名前は、浜辺から約200m先に、3つの巨大な岩が顔を出していることに由来していますが、笠の形に似ていることから“笠島”とも呼ばれています。言われてみればそう見えないこともありません!この3つの岩の間から昇る初日の出は人気があり多くの方が元旦にこの場所を訪れます。また、季節や潮の状況により岩まで歩いて行く事もできます。相模湾では貴重な岩礁海岸である三ツ石海岸は、自然観察の聖地でもあり、小さなお子様でも磯の生き物を観察することができます。また、半島に沿って海岸線を歩ける「潮騒遊歩道」もあり、家族連れで楽しめる自然豊かなところです。

 散策コースのひとつとして、車でお林展望公園駐車場を目指すのもオススメ。バスの場合は、「中川一政美術館前」バス停で下車。お林展望公園には、テレビドラマ「西部警察」で使われた消防車が展示されており、管理棟では中川一政氏のアトリエを復元した展示スペースもあります。ここを起点として、樹齢350年以上と言われている松やクスノキなどが生い茂る「お林」の中の遊歩道を海へ向かって歩いていき視界が広がっていくのもなかなか楽しいものです。相模灘を展望しながら「お林(魚付保安林)」の恵みである新鮮な海の幸のお食事を食べてみてはいかがでしょうか。(取材・文/かなたび君2号)

オレンジフローラル ファーム (オレンジフローラル ファーム)

足柄下郡真鶴町真鶴

  • 写真・オレンジフローラル ファーム1

    真鶴半島から相模湾を望む絶景が楽しめる農園です!

  • 写真・オレンジフローラル ファーム2

    果樹狩りを楽しみながら、パラソルの下でゆっくりくつろげます。

自然豊かな真鶴で無農薬で育てた果実は、
皮まで食べられる安心みかん&レモン!

 オレンジフローラル ファームは、真鶴半島の先端近くにある果樹農園です。太平洋からの風が絶壁を越えて畑を吹き抜け、潮風と豊かな太陽の光に育まれ農薬を使わず、ナチュラル&オーガニックを実践しています。みかんはもちろん、レモンや甘夏、タケノコなども栽培しています。イタリアが発祥のスローフードの考え方に賛同し、2002年からイタリアスローフード協会の国際会員にも登録しています。

 真鶴町には、日本初のまちづくりの創造的なルールがあり、“美の条例”という真鶴の生活に根付いた69のキーワードがあります。その中に「実のなる木」「聖なる所」などがあります。「実のなる木」はファームそのもの、「聖なる所」は農園に続く森もその一つで、先人達から300年以上守られた松や楠などの巨木と自生した木々の森で、地元では「おはやし」と呼ばれる魚付き保安林です。“自然との調和”“人と土”に優しいスタイルをずっと大切にしてきたオレンジフローラル・ファームの考え方にピッタリです。

 みかん狩りは11月〜1月までですが、レモン狩りは11月〜4月まで収穫可能。他にも農園バーベキューやレンタル農園、クッキングスタジオ、農業体験なども開催しています。詳しくは、下記URLでご確認の上、お電話でお問い合わせ下さい。またファームに行けない方には、収穫した果実を季節限定で販売しています。一番おいしい時期に収穫してすぐ発送するのでとても新鮮。ギフトラッピングはかわいらしいオレンジ色の3kg程の箱で、贈り物としても最適です。(取材・文/かなたび君1号)

アジのまご茶漬け「漁師料理 主屋」 (アジのまごちゃづけ「りょうしりょうり ぬしや」)

足柄下郡真鶴町岩

  • 写真・アジのまご茶漬け「漁師料理 主屋」1

    アジのタタキ丼だけでも十分おいしい主屋の「アジのまご茶漬け」!

  • 写真・アジのまご茶漬け「漁師料理 主屋」2

    国道旧135号線のヘアピンカーブにある「漁師料理 主屋」。

新鮮なアジをごはんに乗せてお茶をかけ、
漁師が“チャチャ”と食べていた真鶴名物!

 「まご茶漬け」は、真鶴の漁師料理でアジやカツオ、マグロ、イワシ、ブリなど、いろんな魚をごはんに乗せてお茶をかけて食べる料理です。特に真鶴ではアジが一年中たくさん獲れるので、アジを乗せた「アジのまご茶漬け」が名物です。アジを三枚におろして身を適当に包丁でたたいた後、ネギとショウガを刻んで混ぜて、それをご飯の上に乗せて熱いお茶をかけます。漁師は朝早くから漁に出て、獲ってきたアジを刺身で食べ、余った刺身を叩いて茶漬けにしてすすっていたものだそうです。名前の由来には「まごまごするなチャチャと食べろ」と、他に「家にいる孫にも食べさせたいほどうまい茶漬」という二つの説があるようです。

 国道旧135号線沿いで、真鶴駅から1.5km小田原寄りにある「漁師料理 主屋」は、刺身や煮魚などの各種定食があって、新鮮なお刺身や焼物、煮物を提供しているお店です。新鮮な旬の刺身が盛られた「気まぐれ丼」や、旬の魚を使ったお刺身6点と焼魚がついたボリューム満点の主屋イチオシの「主屋おすすめ定食」が人気です。なかでも漁師料理の「アジのまご茶漬」は大人気!作り方は店によって違うそうですが、こちらのお店のアジは刺身ではなくタタキを乗せ、お茶ではなく魚の骨などから採ったダシ汁をかけていただきます。ダシ汁は別々に出されますので、前半はアジのタタキ丼でいただいて、後半にダシ汁をかけてからいただけば、違った二つの味が楽しめます!(取材・文/かなたび君1号)

湯河原梅林 梅の宴 (ゆがわらばいりん うめのうたげ)

足柄下郡湯河原町

  • 写真・湯河原梅林 梅の宴1

    梅の香りに包まれる、まさに“梅のじゅうたん”。「梅の宴」開催期間中は楽しいイベントも。

  • 写真・湯河原梅林 梅の宴2

    環境保全のため平成18年より梅園入園は有料となっています。

梅の見頃は2月下旬あたり
梅の宴は2月上旬〜3月中旬まで開催中

 湯河原最高の観光スポット、幕山(まくやま)公園の梅が咲き始めています。見頃は毎年2月下旬とのこと。湯河原温泉観光協会に開花状況が報告されているので、チェックしてからお出かけしましょう。毎年、訪れている方だと、お気に入り梅スポットがあるかもしれませんが、かなたび君のオススメは、眼下に梅林全体を見下ろすことができる梅林最高地点!幕山の山ろく斜面に咲く、紅や白、紅と白が混ざり合った梅・約4,000本の風景は圧巻のひとことです!

 この梅の美しさを求めるには体力も必要です〜。散策道は整備されているものの、アップダウンは避けられない山道なので、歩きやすい靴でお出かけを。会場に置かれている「湯河原梅林散策マップ」にはいくつかの梅スポットが紹介されているので、片手にマップ、片手にカメラで楽しく散策されてください。2月上旬〜3月中旬に、開催される「梅の宴」(9時〜16時)は、通常200円(15歳以上・中学生のぞく)の入園料が必要です(駐車場は有料)。(取材・文/かなたび君2号)

こごめの湯 (こごめのゆ)

足柄下郡湯河原町宮上

  • 写真・こごめの湯1

    森林の香り漂う露天風呂では、ゆったり名湯に浸かれます。

  • 写真・こごめの湯2

    「温泉タヌキのいわれ」が書かれた2匹の狸がお出迎え!

狸が傷を癒したと伝わる温泉で、
“こごめ”由来の子宝の湯としても有名な名湯!

 湯河原温泉こごめの湯は、万葉集の歌にも詠まれた古い歴史のある町営の温泉です。温泉街を見下ろす高台にあって、近くには万葉集の歌碑がある万葉公園もあって、歴史のある静かな佇まいの旬の湯が楽しめる日帰り温泉。“こごめ”とは鎌倉時代からの呼び名だそうで、室町時代は“こごみ”、江戸時代には“小梅”とも呼ばれてきました。これらの呼び名は、「奥地にひそまっている温泉」の意であるとも、また「子込め」「子産め」の意味で、身ごもり、懐妊の「子宝の湯」として知られていたそうです。

 館内には、日替わりで男女が入れ替わる「万葉の湯」と「小梅の湯」があります。「小梅の湯」の内風呂には2つの湯船があって、大きい方の湯船は30人以上入れそうな大きさです。そのとなりには4〜5人が入れるほどの底の浅い小さな湯船もあります。露天風呂は屋根がかかっていて、10人ぐらいが入れそう。温度も適温で、よく手入れされた庭園を見ながらゆったりとお湯に浸かることができます。

 湯河原温泉のお湯は傷ついた狸が傷を癒した温泉ともいわれ、“傷の湯”として有名で、古くは源頼朝が戦いで負った傷を癒し、明治以降は戦争の度に傷病兵の療養に使用されてきた体にやさしい名湯です。地元の利用客も多く、遠方から療養に訪れる方も少なくありません。森林の香り漂う中で、滑らかな湯河原の湯に浸りながら、ゆったりと静養に訪れるには最適の温泉ですよ!(取材・文/かなたび君1号)

西村京太郎記念館 (にしむらきょうたろうきねんかん)

足柄下郡湯河原町宮上

  • 写真・西村京太郎記念館1

    エントランスを入るとすぐ床の死体の模様に目が留まります!

  • 写真・西村京太郎記念館2

    展示室内ではサービスロボットが移動しながら案内してくれます。

トラベル・ミステリーの第一人者、
西村京太郎氏の記念館は展示もサスペンス!

 西村京太郎記念館は、神奈川県の最西端、湯河原町にある推理作家の西村京太郎にかかわる資料などを展示している博物館です。平成13年10月に開館しました。西村氏が病気を患った時に、静養で訪れた湯河原の気候風土と人柄に魅かれ移住され、それを機に記念館を開館しました。平成17年3月には湯河原町の名誉町民ともなっています。

 館内の展示で驚かされるのは、エントランスの扉を開けてすぐの床に死体と血糊をかたどった模様が出迎えます!血は2階へ上がる階段へと続いているので、階段を下りてきて、エントランスで力尽きたかのような設定!2階の展示室には西村氏の書籍がズラッと並んでいるほか、鉄道模型のジオラマが中央に置いてあります。このジオラマには殺人現場が再現されていて、4か所で5体の死体があります。ぜひ探してみて下さい。1か所はかなり難しいですよ!

 また西村氏の機械好きが高じて、展示室内ではサービスロボットが案内してくれます。しかも移動しながら案内してくれるので、とても驚かされます。ロボットの画面ではクイズもあって、全問正解すると直筆サインの入った認定証がもらえます。1階の喫茶「茶房にしむら」では、サイン入りカップに注がれる炭火焼コーヒーやケーキなどが販売されています。西村氏は不定期に記念館を訪れ、サイン会も行っているそうです。運が良ければ会えるかも知れませんね。(取材・文/かなたび君1号)

「菓匠十五夜」かるかん饅頭 (「かしょうじゅうごや」かるかんまんじゅう)

足柄下郡湯河原町宮上

  • 写真・「菓匠十五夜」かるかん饅頭1

    雪玉のような白さの皮と上品な甘さの餡がよく合います。

  • 写真・「菓匠十五夜」かるかん饅頭2

    宮上にある「十五夜本店」は老舗の風格が漂う建物です。

雪玉のような湯河原銘菓「かるかん饅頭」は、
しっとりした食感で餡との相性も抜群です!

 湯河原名産「かるかん饅頭」は、大和芋を使った素朴な味と、しっとりとした舌ざわりが楽しめる饅頭で抹茶によく合います。湯河原ではその昔、箱根や大観山の山中で採れた天然の山芋を主原料にして米粉を交ぜ合わせ、餡を入れて長時間蒸しあげて作られていました。現在では、山芋に代えて大和芋を使い上新粉を交ぜ合わせて蒸しあげています。お店によって少し作り方は違うそうですが、口あたりに山芋の風味が伺える栄養価豊かな饅頭です。

 菓匠十五夜さんは、昔ながらの製法で「かるかん饅頭」を作り続けている老舗です。本店は宮上にありますが、湯河原駅の駅前通り明店街店では茶室風客席も設けられています。名物「かるかん饅頭」のほかにも、きびもちやおいしい和生菓子、抹茶・緑茶なども楽しめます。白餡と抹茶の2色をカステラ状にした和菓子「春がすみ」も人気で、青えんどう豆を入れて蒸しています。

 湯河原銘菓かるかん饅頭は、鹿児島の郷土名菓としても知られる「かるかん」を地元の素材で創り上げ、クチコミによって湯河原名物となった歴史があります。鹿児島の「かるかん饅頭」は中に餡が入っていませんが、湯河原の「かるかん饅頭」には餡が入っています。真っ白で独特な香りとふんわりとした弾力ある食感で、控えめで上質な甘さの餡とよく合っています。湯河原を訪れた際にはぜひ賞味してみて下さい。(取材・文/かなたび君1号)

芸者さんと町歩き&つまみ食いツアー (げいしゃさんとまちあるき&つまみぐいツアー)

足柄下郡湯河原町

  • 写真・芸者さんと町歩き&つまみ食いツアー1

    着物もメイクもバッチリ決まっている芸者さん。そのたたずまいからしてお手本です!

  • 写真・芸者さんと町歩き&つまみ食いツアー2

    月に一度(最終土曜)の町歩きツアーでも、湯河原の観光スポットを芸者さんと一緒に堪能。

芸者さんの観光ガイドと名産品をつまみ食いを
楽しみながら温泉場を散策!

 このイベント、聞いただけで、かなたび君はヒットしました。芸者さんとお会いできる機会なんてそうそうありませんし、しかも観光ガイドしていただけるなんて!ちょっと贅沢なツアーですね。ガイドブックには書かれていない知られざる湯河原について知ることもできる2時間のコースです。芸者さんのウィットにとんだ話にゲラゲラ笑いながら、湯河原の町を歩いているとアッという間の散策ですね。

 芸者さんと町歩き&つまみ食いツアーは、参加費2000円、定員20名で月に一度最終土曜日に企画されています。
※10名以上のグループであれば随時受け付けています。(株)湯河原総合情報センターへお問い合わせをTEL:0465-63-5599 (取材・文/かなたび君2号)

※各記事は取材時点での情報です。最新情報は各記事からのリンク先をご覧下さい。

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