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vol.61

展望台などから神奈川の景色や夜景を楽しもう!

 首都圏では1月19日まで観測史上3番目の34日間の連続乾燥注意報が発令されていましたね!神奈川でも乾燥した日々が続いていますが、悪いことばかりでもありません。こうした澄み切った晴れた日には、眺めの良い展望台などから見る、遠くの景色や夜景がとてもきれいです。
 今号では、神奈川の景色や夜景を眺められる“穴場的スポット”をご紹介します。遠くの景色だけでなく、海辺や湖、工場夜景など、どこも個性的なビュースポットです!ぜひどうぞ!(2012年1月26日更新)

ピックアップ・スポット

湘南平展望台 (しょうなんだいらてんぼうだい)

平塚市/大磯町

  • 写真・湘南平展望台1

    レストハウスの展望台からはテレビ塔をバックに夜景が望めます。

  • 写真・湘南平展望台2

    視界のよい360度パノラマが楽しめるレストハウスの展望台。

恋人たちの聖地ともなっていて、
360度の夜景が楽しめるスポットです!

 湘南平は神奈川県内の展望スポットとして大変有名な所で、平塚市と大磯町のちょうど境にあり、標高181mの丘陵で高麗山と泡垂山の山頂一帯を指しています。かつて地元では“千畳敷”とも呼ばれていましたが、公園整備とともに当時の平塚市長、戸川貞雄氏の選により「湘南平」と名付けられ、神奈川県の景勝50選にも選ばれています。

 特に高い山ではありませんが、周囲に高い山もないので360度のパノラマが広がります。東に江の島、三浦半島、房総半島、南に大島、伊豆半島など相模湾を一望し、西には箱根、富士山、北に大山、丹沢山塊、さらには遠く新宿副都心の高層ビルまでが見渡せる眺望は素晴らしいです。また桜の木も多く、花見の季節には多くの家族連れで賑わいます。

 山頂には現在、レストハウスとテレビ塔があります。近年、特に湘南平が有名になったのは、テレビ塔展望台の金網にかけられた多量の南京錠です。いつの頃からか「恋する二人の名前を書いた南京錠をここにかけると、一生別れない」 という噂が若者の間に広まり、多くの南京錠が付けられます。数年に一度は、金属腐食防止と塗装工事を兼ねて、ほぼすべての鍵が切断されるので、現在は施工したばかりか少しの南京錠だけしかありません。

 レストハウスの屋上からの展望も素晴らしく、愛を誓い合う恋人たちの格好のデートスポットになっています。取材中も絶え間なく若いカップルが訪れていました。こちらは21時に完全閉鎖されますが、金網越しの眺めではないので視界がよく、眺望やデートスポットとしては断然お薦めです。(取材・文/かなたび君1号)

野島山展望台 (のじまやまてんぼうだい)

横浜市金沢区野島町

  • 写真・野島山展望台1

    野島山の山頂にある近代的で宇宙船のような形の展望台。

  • 写真・野島山展望台2

    目の前の八景島や、晴れた日は房総半島までも望めます。

近代的な展望台からの眺めは、
八景島が一望できて360度のパノラマです!

 歌川広重の描いた「野島夕照」で知られる野島にある野島公園は、平潟湾に浮かぶ小さな島の公園です。園内には展望台や芝生広場、野球場、バーベキュー場、キャンプ場、野島青少年研修センターなどの臨海レクリエーション施設があります。また桜の季節にはお花見もできるスポットです。また公園前面の野島海岸は、横浜市で唯一残された自然海浜で、江戸時代には称名寺とともに物見遊山の客で賑わった歴史的な海岸です。また、昭和20 年代前半に小発掘が繰り返され、その存在が明らかにされた縄文時代早期後葉の遺蹟で、市域において現存する最古の貝塚「野島貝塚」や、初代内閣総理大臣を務めた伊藤博文公により、明治31年(1898)に建てられた茅葺寄棟屋根の田舎風海浜別邸建築「旧伊藤博文金沢別邸」もあります。

 公園の中央にあって昔の地形をそのまま残している野島山の頂上にある近代的な展望台には、蛇行した坂道と階段の2種類でアクセスできます。行きと帰りでコースを変えてみると面白いかも知れませんね。坂道は野島公園駐車場や野島海岸からアクセスしやすく、階段は夕照橋や青少年研修センターからアクセスしやすいですよ。展望台は海抜57mのところにあり、眼下には隣接する海の公園や八景島など、金沢区を一望できるだけでなく、晴れた日には横浜みなとみらいや丹沢、富士山、三浦半島や房総半島までも望むことができます。展望台から見る夕焼けの景色もきれいですので、ぜひ訪れてみて下さい。(取材・文/かなたび君1号)

弘法山公園展望台 (こうぼうやまこうえんてんぼうだい)

秦野市曽屋

  • 写真・弘法山公園展望台1

    権現山の山頂にある展望台。ハイカーにも人気のスポット!

  • 写真・弘法山公園展望台2

    「関東の富士見百景」にも選定されています。

「関東の富士見百景」にも選ばれ、
富士山はもちろん丹沢や相模湾などが望めます!

 弘法山公園展望台は、権現山の山頂にある展望台です。冬の空気が澄み切ったこの時期、特に晴れた日には表丹沢の山並みや相模湾、江ノ島、房総半島まで360度見渡せる絶景の展望を楽しむことができます。特に秦野盆地を眼下にした富士山の姿は美しく、山頂を訪れたハイカーはその虜になっています。公園内にはいくつかの展望ポイントがありますが、ここ権現山の山頂が最も高い場所にあるので、特に眺めの良いスポットになっています。

 また弘法山公園展望台は、昭和25年に「神奈川県新八景」(神奈川県、神奈川新聞社主催)に選ばれた際に建設した見晴台が老朽化したことに伴い、2001年に新たに設置されたものです。この展望台は「関東の富士見百景」に選ばれています。「関東の富士見百景」は、富士山への良好な眺望を得られる地点を選定し、周辺の景観の保全や活用への支援を通じて、美しい地域づくりの推進を目的として実施されたものです。

 展望台へのアクセス方法は、弘法山公園の駐車場から歩いて200m程度ですが、急な階段を登ります。おススメは、その反対側の「めんようの里」から登って、権現山と同じくらいの高さまで行けますので、この駐車場からほぼ平らな馬場道と呼ばれる春は桜がきれいな遊歩道を歩いて行けば辿り着けます。夜景もきれいですが、夜は外灯がほとんどないので、昼間の景色を眺めるのがおススメです。(取材・文/かなたび君1号)

大楠山展望台 (おおぐすやまてんぼうだい)

横須賀市大楠山

  • 写真・大楠山展望台1

    展望塔の隣りのビューハウスの屋上からは眺望が楽しめます。

  • 写真・大楠山展望台2

    国土交通省のレーダー雨量観測所(左)と展望台(右)。

ハイキングや登山を楽しまれる方向けで、
三浦半島最高峰の大楠山の眺めは素晴らしい!

 横須賀市西部にある大楠山は、三浦半島で最高峰の標高242mの山です。関東100名山の第100番目でもあります。標高はそれほど高くありませんが、周囲に高い山もないので、山頂からの眺望の良さで知られています。その眺望は、三浦半島全域から相模湾、東京湾や房総半島をはじめ、晴れた日には富士山や伊豆半島、東京都心までをも眺められます。その景色は「かながわの景勝50選」や「関東の富士見百景」にも選ばれており、司馬遼太郎も山頂からの眺めの良さを『三浦半島記』で触れているほどです。

 またハイキングコースも整備されているので、休日には観光客も多いスポットです。主なルートに塚山・阿部倉コースと衣笠コース(東京湾側)、前田橋コースと大楠芦名口コース(相模湾側)があります。山頂には国土交通省のレーダー雨量観測所やNTTの電波塔があります。また展望台やビューハウス、整備組合のみなさんが作った菜の花畑などもあります。あまり知られていませんが、菜の花は一見の価値がありますよ。展望台はレーダー雨量観測所の隣りに1つと、ビューハウスの隣りに1つあります。ビューハウスの隣りの展望塔は現在上ることはできませんが、ビューハウスの屋上からは眺望が楽しめます。

 山頂へは歩いて登ることをお勧めしますが、ハイキングや登山など山歩きを楽しまれる方向きのスポットです。阿部倉口からは頂上まで1時間以上かかります。数がないことと、途中の道がかなりの悪路なのでお勧めできません。(取材・文/かなたび君1号)

浦賀燈明堂 (うらがとうみょうどう)

横須賀市西浦賀町

  • 写真・浦賀燈明堂1

    観音埼灯台に替わるまで約220年間、海上安全の守り役であった。

  • 写真・浦賀燈明堂2

    燈明堂のある岬からは、東京湾や房総半島が真近に眺められます。

江戸時代に灯台の役割を果たした燈明堂から、
行き交う船や房総半島も眺められます!

 浦賀港の入口に“燈明崎”と呼ばれる小さな岬があり、その先端に「燈明堂」はあります。慶安元年(1648年)、幕府の命によって築造された燈明堂は、江戸時代には灯台の役割を果たしていた歴史的建造物です。我が国の灯台史の上で極めて貴重なものです。建物は明治20年代まで残っていましたが風雨で崩壊し、土台の石垣だけが残されていました。現在の燈明堂は、平成元年にその石垣の上に復元されたものです。昭和43年(1968年)には横須賀市の史跡に指定されています。また、平成13年(2001年)には、神奈川県が選定した三浦半島八景に「灯台(燈明堂)の帰帆」として選ばれています。

 燈明堂の建っているこの場所は、自然の海岸風景が残っており、東京湾でも数少なくなってきた場所の一つです。東京湾の風景をたっぷり眺められる場所で、磯遊びをしている人も多数見られ、まさに“穴場的スポット”となっています。燈明堂のある小さな岬からは、東京湾を頻繁に行き交う様々な船や、その向こうに見える房総半島などを真近かに見ることができます。高台の展望台から望む景色も良いですが、海面と同じような目線で眺める東京湾の景色も素晴らしいです。海辺の自然にふれながら、歴史的な灯台の役割に思いを馳せ、すべてを忘れてしばらく海を眺めるスポットとして最高ですね!(取材・文/かなたび君1号)

箱根やすらぎの森展望所 (はこねやすらぎのもりてんぼうしょ)

足柄下郡箱根町箱根

  • 写真・箱根やすらぎの森展望所1

    箱根やすらぎの森の南西の高台にある展望所。

  • 写真・箱根やすらぎの森展望所2

    正面には駒ヶ岳、左方向には富士山も見えます。

芦ノ湖や駒ヶ岳はもちろん、
左方向には外輪山越しの富士山が望めます!

 箱根やすらぎの森は、芦ノ湖の南岸に突き出した樹林地帯で、富士山や芦ノ湖などを眺める最高のロケーションです。園内はピクニックに適した散策路や、お弁当が広げられる芝生広場、展望所などがあります。散策路は起伏が比較的穏やかなので、子どもからお年寄りまで気軽に散策が楽しめる森となっています。

 森の入口にある「森のふれあい館」は、植物・野鳥・動物・昆虫など、箱根の雄大な自然が展示されています。また、クイズコーナーや子ども向けロボット人形劇なども観覧できます。これらの常設展示に加えて、多目的ホールや森のギャラリーでは、四季折々で展示内容が変わります。夏休みの自由研究などにも最適です。さらに、展示だけでなくウォークラリーやガイドウォークなど、屋外で楽しめるものもあり、工芸室では木や木の実や草の種などを使って壁掛けやキーホルダーやアクセサリーを作ることもできますよ。

 森の南西の高台にある展望所は、芦ノ湖はもちろん、駒ヶ岳も望めるスポットです。森の入口からは歩いて15分程度で、森の散策を楽しみながら歩いていると着きます。森の広場のすぐそばで、景色を眺めながらお弁当を広げてピクニックを楽しめば、おなかも気分も満足すること間違いなし!散策路は起伏が比較的穏やかなので、誰でも楽しむことができます。(取材・文/かなたび君1号)

工場夜景ジャングルクルーズ (こうじょうやけいジャングルクルーズ)

横浜市

  • 写真・工場夜景ジャングルクルーズ1

    さえぎるものがない!視界を独り占めしているような気分になれます!

  • 写真・工場夜景ジャングルクルーズ2

    なにか生き物にも見える工場の夜景。(写真2点/丸太あつし)

京浜工場地帯の夜景を運河から眺める!
かながわ観光大賞受賞した大人気企画です

 京浜工業地帯といえば、日本の四大工業地帯のひとつ。運河沿いには、数々のプラントやタンク、倉庫などがひしめいています。雄々しく迫力ある工場地帯は、夜になると表情を変え、光を放ち、互いに照らしあい美しい夜景を見せてくれます。この夜景を、贅沢に船から眺めてみませんか?

 コースは2つ。90分コース「工場夜景ジャングルクルーズ」(4,500円)は、赤レンガパーク桟橋 ピア赤レンガから出発し、京浜運河、塩浜運河、田辺運河、南渡田運河の工場を巡覧。好評につき第二弾として登場したのが100分コース「工場夜景アドベンチャークルーズ」(4,800円)、ピア象の鼻桟橋を出航し、横浜ベイブリッジの真下を抜け、本牧埠頭のガントリークレーン郡を尻目に、”光の城”とも称される、JX日鉱日石エネルギー根岸製油所の工場プラントを目指します。冬のクルーズで寒さを体感するのは必至ですが、冬の夜景は1年で1番美しいそう。デッキにはストーブやブランケット、そしてホットカクテル(ジャングルクルーズのみ)なども用意されています。闇夜に浮かびあがる工場夜景も美しいですが、冬の澄んだ夜空にはオリオン座が見えることも。2010年のかながわ観光大賞「魅力ある観光地づくり部門」で大賞を受賞した「ジャングルクルーズ」、オススメです!(取材・文/かなたび君2号)

東京ガス㈱環境エネルギー館 ワンダーシップ (とうきょうガス かんきょうエネルギーかん ワンダーシップ)

横浜市鶴見区

  • 写真・東京ガス㈱環境エネルギー館 ワンダーシップ1

    ここが屋上!ウッドデッキも気持ち良くホッとする空間です。

  • 写真・東京ガス㈱環境エネルギー館 ワンダーシップ2

    甲板に森を蓄えた船!?

原っぱや川、池などがある屋上!
鶴見の穴場的スポット“ビオトープ”からの眺め

 最後に、展望台という名のつかない穴場的スポットをご紹介〜。それは、自然遊びやワークショプ、展示を楽しみながら、環境とエネルギーについて学べる施設の屋上です。館内には、生き物や自然の姿を大画面で観賞できるワンダーシアターや、クイズ番組に挑戦できる放送局、実際に手で触れて学習できる展示物など数多くあり、大人でも半日以上は楽しく過ごせそう。施設の最上階6階に行くと、ワンダーシップの目玉のひとつである屋上ビオトープがあります。「ここって屋上ですか!?」と素直に驚きますよ!昭和30年頃の横浜にあった身近な自然が再現されていて、昆虫や植物を観察することができる屋上なんです。

 鶴見川が流れこむ横浜港や沿岸に並ぶ工場地帯を観ながら、屋上の原っぱで昆虫観察!?なんとも異空間で楽しめる場所です〜。ちなみに、建物自体も展示物のひとつで、船を模した外観は、子供たちの“不思議に思う気持ち”を乗せて未来に向かって出航するという意味が込められているそうです。学校の団体見学でも人気の高い施設ですが、入場料はなんと無料。季節ごとにファミリー向けのイベントも開催されているそうです。(取材・文/かなたび君2号)

※各記事は取材時点での情報です。最新情報は各記事からのリンク先をご覧下さい。

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